日経BPのインタビューで、Rikkei Japanの副社長兼CACO(AI・コンサルティング最高責任者)であるPham Quang Khang氏が、AIモダナイゼーションに対するRikkeisoftの考え方、そしてレガシーシステムの変革が単なるコード移行にとどまってはならない理由を語りました。
レガシーシステムは何十年にもわたり、重要な業務の基盤を担ってきました。長年にわたって構築と改修が繰り返されてきたこれらのシステムには、複雑な技術だけでなく、企業の歩みの中で蓄積された貴重な業務知識も組み込まれています。
しかし、企業がAIや新たな技術の導入を加速させるなかで、これらのシステムは変革の障壁になりつつあります。
課題は、レガシー技術が古いという点だけではありません。多くの企業は、レガシーシステムに精通した技術者の不足、複雑化し続けるコードベース、不十分なドキュメント、そして内部ロジックの把握が難しいシステムの保守や改修にかかる高いコストにも直面しています。
同時に企業は、新しい技術や変化する業務要件に、より迅速に適応できるシステムを必要としています。
では、モダナイゼーションが本来もたらすべきものとは何でしょうか。
日経BPのインタビューで、Rikkei Japanの副社長兼CACO(AI・コンサルティング最高責任者)であるPham Quang Khang氏が、変わりつつあるモダナイゼーションの役割と、RikkeisoftがAIモダナイゼーションを通じて進めているアプローチについて語りました。

(Pham Quang Khang氏 – Rikkei Japan 副社長兼CACO)
移行の先へ:モダナイゼーションの再定義
従来のシステム移行は、既存システムを旧来の技術から最新の技術へ移すという分かりやすい目的から始まることが多くありました。
たとえば、COBOLで構築されたレガシーアプリケーションをJavaへ書き換えるケースです。これによってレガシー技術の制約の一部は解消できますが、コードを置き換えるだけでは、必ずしもより良いシステムが得られるわけではありません。
Khang氏は、レガシーシステムはソースコードだけの存在ではないと説明します。
長年の運用のなかで、業務ルール、システム間の依存関係、暫定的な回避策、運用上のノウハウがシステムに深く埋め込まれていきます。ドキュメントも不完全だったり古くなっていたりするため、そのシステムが実際にどのように業務を支えているのかを把握することが難しくなります。
これがモダナイゼーションにおける根本的な課題です。
「目的は、レガシーシステムを新しい技術へ移すことだけではありません。そのシステムが何をしているのかを理解し、どう動くべきかを見直し、将来の変革の基盤として作り直すことです」
これがRikkeisoftのAIモダナイゼーションという考え方の背景にあるものです。
Rikkeisoftはモダナイゼーションを一対一のコード変換とは捉えず、まず既存システムとその背後にある業務プロセスの理解から着手します。AIはリバースエンジニアリングやシステム知識の再構築を支援し、コンサルタントはお客様と協働して業務プロセスを明確化し、既存ドキュメントの不足を補い、システムの動かし方を改善する余地を見いだします。
場合によっては、この過程で業務プロセス再設計(BPR)の可能性が見えてきます。非効率なレガシー業務プロセスを最新の技術スタック上にそのまま再現するのではなく、同じ業務成果をより良い方法で実現できないかを問い直せるのです。
その結果、目的そのものが根本的に変わります。
目指すのは、古いシステムを新しい言語で再現することではありません。重要な業務価値を残しながら、AIやその他の新たな技術を取り入れやすくする、保守性の高い最新のシステムを築くことです。
Rikkeisoftにとって、この違いは決定的です。モダナイゼーションはゴールではなく、次の一歩を支える基盤です。
AIと人の専門性:より賢いモダナイゼーション
AIはレガシーモダナイゼーションの進め方を変えつつあります。大量のコードを解析し、ドキュメント作成を加速し、システム間の関係を洗い出し、設計作業を支援し、最新のプログラミング言語でコードを生成することができます。
しかしKhang氏によれば、AIだけでは複雑な企業システムの文脈を十分に理解することはできません。
一つの業務プロセスには、複数のアプリケーション、手作業、外部システム、そして担当者の判断が関わります。これらはソースコードに明示されていない要素です。
だからこそRikkeisoftは、モダナイゼーションの全工程でAIによる自動化と人によるコンサルティングの専門性を組み合わせています。
AIが技術作業を加速
AIは次のような作業を支援できます。
- レガシーソースコードのリバースエンジニアリング
- システムのロジックと依存関係の解析
- 技術ドキュメントの再構築
- 業務フローとシステムフローの洗い出し
- 移行先システムの設計案の生成
- 最新のアーキテクチャと要件に沿ったコードの生成
コンサルタントが文脈と検証を担う
業務の文脈を理解し、AIが生成した成果物を検証する役割は、引き続き人の専門家が担います。
専門家はお客様と協働して次のことを行います。
- 既存の業務プロセスの把握
- システムドキュメントの不足箇所の特定
- AIによる解析結果の検証
- 業務プロセスを改善できる箇所の見極め
- 移行先アーキテクチャとシステム設計のレビュー
- 完成したシステムが業務要件と技術要件を満たすことの確認
人が介在するこのアプローチは、正確性、追跡可能性、説明責任が妥協できないミッションクリティカルな企業システムにおいて特に重要です。
RikkeisoftはAIの使い方にも体系的な手法を適用しています。複雑なレガシー環境全体を一度に一つのAIに処理させるのではなく、作業をより小さく、文脈ごとに区切ったタスクに分解します。関連情報を慎重に選んでAIに与えることで、各タスクを適切な文脈のもとで解析できるようにしています。
これにより、不正確な出力や見当違いの出力が生じるリスクを抑えつつ、モダナイゼーションの各段階でAIをより効果的に活用できます。
さらにRikkeisoftのTraceLinkは、レガシーシステムの各要素と、モダナイズ後のシステムの対応するコンポーネントとの関係づけを支援し、この工程を後押しします。これにより専門家は、システムがどのように変換されたのかを容易に追跡・検証できます。
原則はシンプルです。
AIが作業を加速し、人の専門性が正しい文脈での遂行を担保します。
この組み合わせによってRikkeisoftは、複雑な企業変革に求められる業務理解と説明責任を損なうことなく、AIの速度と拡張性を活かすことができます。

Rikkeisoftを選ぶ理由:モダナイゼーションの知見からAI活用を見据えた変革へ
AIはモダナイゼーションの進め方を変えつつありますが、Rikkeisoftの移行・モダナイゼーションの知見は、生成AIが台頭するはるか前から培われてきたものです。
長年にわたるレガシー環境での経験を通じて、Rikkeisoftは複雑なコードベースの理解、失われたドキュメントの再構築から、システム間の依存関係の管理、モダナイズ後のアプリケーションの検証に至るまで、現場で必要となる実践的な知識を蓄積してきました。
現在Rikkeisoftは、この経験にAIとコンサルティングの力を掛け合わせ、モダナイゼーションにより包括的な形で取り組んでいます。

実証されたモダナイゼーションの知見
モダナイゼーションは単なる技術作業ではありません。レガシーシステムがどのように発展してきたか、業務ロジックがどこに埋め込まれているか、そして変革がどこで実際の業務価値を生み出せるかについて、深い理解が求められます。
Rikkeisoftはこの経験をすべてのモダナイゼーション案件に活かし、AIで解析と実行を加速しながら、人の専門性によって変革が正確で業務ニーズに沿ったものになるよう担保します。
AI+コンサルティング+日本市場の知見
RikkeisoftはAI技術、モダナイゼーションの知見、業務コンサルティングを組み合わせ、どう移行するかという問いを越えてシステムがどうあるべきかをお客様とともに考えます。
またRikkei Japanを通じて、Rikkeisoftは日本市場に特化した知見も備えており、チームがお客様と密に連携しながら、その業務環境、要件、レガシーシステムの課題を理解できる体制を整えています。
大規模な変革を検討している企業に対しては、範囲を絞ったモダナイゼーションのパイロットから始めることも可能です。これにより、お客様は本格展開の前にアプローチを検証し、成果物の品質を見極め、想定される効果を把握できます。
継続的な変革の基盤づくり
Rikkeisoftの取り組みは、モダナイズしたシステムの稼働開始で終わりではありません。
モダナイゼーションの過程で再構築された知識、すなわち業務ロジック、システムアーキテクチャ、依存関係、ドキュメントは、体系化されたナレッジベースとして整備できます。
AIエージェントと組み合わせれば、この知識は継続的な開発・保守を支え、変更の影響分析、実装方針の検討、システム改善の加速にも役立ちます。
こうしてモダナイゼーションは、一度だけの移行プロジェクトを超えた存在になります。継続的な変革の基盤を生み出すのです。
理解 → モダナイズ → 知識の蓄積 → AIの活用 → 継続的な進化
これがRikkeisoftがAIモダナイゼーションで提供する、より大きな価値です。レガシー技術を置き換えるだけでなく、AIや新たな技術とともに進化できるシステムを企業が築けるよう支援します。
次に向けた基盤づくり
レガシーシステムには数十年分の業務知識が詰まっています。だからこそ、そのモダナイゼーションは古いプログラミング言語を新しい言語に置き換えるだけの取り組みであってはなりません。
Pham Quang Khang氏が語るように、真の機会は、これらのシステムに何が眠っているのかを理解し、それらが業務をどう支えるべきかを見直し、将来のイノベーションの基盤へと変えていくことにあります。
Rikkeisoftはモダナイゼーションの知見、AIの能力、コンサルティングの経験を組み合わせ、企業が単なる移行を超えて、AIを活かした継続的な変革の基盤を築けるよう支援します。
今日からモダナイゼーションを。次の一歩のための基盤づくりを。









